【書評】「Webデザインの見本帳」で画と理をセットでインプット
読みました。
正確には「眺めました」が正しいですね。
この本はWebサイトのデザインをその特徴ごとに分けて記載し、
それぞれにWebクリエイターの著者らが説明や情報を添えている本です。
タイトルが「見本帳」である通り、Webサイトの実例がメイン。
文字を読む本ではなく、目で見て楽しんで学ぶ本という感じですね。
概要
章立て
Introduction Webページデザインの基礎知識
Chapter 1 テキストやタイポグラフィで魅せるデザイン
Chapter 2 情報の配置やレイアウトで魅せるデザイン
Chapter 3 配色や余白で魅せるデザイン
Chapter 4 グラフィックや写真で魅せるデザイン
Chapter 5 最新のWebページデザインの事例
ここではこの本のオススメの読み方をご紹介。
この本の個人的使い方(1) ~デザイン意図推測遊び~
1 ページをパラパラめくりながら眺める
2 おっ、なんかいいな!と感じるデザインをよく見る
3 このWebページはどのような意図でデザインされているかを自分で推測してみる
4 解説を読む
5 同じページに共通のデザイン要素のページがあるので比較してみる
この本の個人的使い方(2) ~対照的デザインの比較~
1 目次やページの見出しで、対になりそうなページを2つ探す
2 ページをぺらぺらめくりながら交互に眺める
例 「若い女性がかわいいと感じる色調」
「無彩色で構成されたスタイリッシュなページ(男性的)」
3 感じたことをそのまま付箋に書いて貼っておく。
例 「たしかに若い女性向けの色合いのページにはなぜか疎外感を感じたし
無彩色は落ち着く。これがホーム感とアウェー感か」
もちろん使い方は他にいくらでもあって、自由でいいと思います。
配色について記載されているページは色のRGBも載っているので
おしゃれなカラーリングを自分で再現することもできますよ。
終わりに
最初にこの本を「読もう」として、正直読みづらいと感じていました。
文章のカラム(幅)が小さすぎるのと、文字強調があまりないためかな?
しかし見方を変えることで印象ががらりと変わりました。
「なんかいいデザイン」に「分類と説明」が合わさることで、
デザインに縁遠かった僕でも、するする理解を進められました。
今おしゃれなWebデザインを集めたサイトはネット上にもあります。
でも実際に手でめくりながら比較したり、
付箋を貼ってすぐ参照できるのはやはり紙の本ならではですよね。
ゴロゴロしながらペラペラめくって あっいいじゃん
そういう楽しみ方ができるいい本だと思いますよ。